こんにちは!リリです!今回もゲーム開発者の方にインタビューしていこうと思います!
<ボードゲームアプリ>
Tenfold
本日はTenfoldを開発したtekitouさんにお越し頂きましたー!わーい!拍手拍手!
はじめまして。tekitouと申します。求職中の50代男性です。リモートワークで認証アプリが必要になるまで、スマホ持ってませんでした。ラインもTwitterもやってないのにスマホアプリ作りました。アプリ作ったけど、ラインもTwitterもやってません。2回言いましたか。そんななので、宣伝に困っていたところ、こちらで取り上げていただけました。助かります。ありがとうございます。
それはすごいですね!
でも、確かにスマホが無くてもなんとかなることも多いし
スマホに時間を取られる事も無くなるので意外と合理的だったりするのかも・・?
ではよろしくお願いいたします。
ゲーム作りをしようと思ったキッカケとかあったら教えてください!
Webの仕事を探してるんですけど、実務経験が少なくてなかなか仕事が見つからないので、スキルアピールのための作品実績になるかと思って、勉強がてら今回のゲームを作りました。
実は10年前に失業したときにも、スキルアピールのためにブラウザアプリを作ってまして、つまりは今回、そのグレードアップを図ったわけです。決してゲームが作りたいから失業したわけじゃないですよ。会社都合ですよ。失業保険がすぐにもらえるやつですよ。
なるほど。それは大変ですね。
ポートフォリオを作ってアピール材料にするのはすごくいいですね!
制作したゲームのジャンルについて教えてください!
ボードゲームのアプリです。50代のおっさんなんで、子供のころに遊んでいた感じのもので、そのアプリ版を目指しました。イマドキじゃなくてすみません。
いえいえ、作ることに価値があると思うのでイマドキとか関係ないと思いますよ
そのゲームは何でプレイできますか?
Androidスマホでプレイできます。iPhoneは、App Storeの登録料に年会費が99ドルもかかるので、断念しました。Google Playストアだと、初回のみ25ドルで永続利用可能だったんです。Appleお高くとまってます。りんごは落葉高木樹です。
確かにApp Storeは難易度高いですよね。
値段だけじゃなくて審査も非常にわかりづらいですし
どういった内容のゲームですか?
数字のオセロといった趣向のゲームです。黒と白のコマを使って、相手の色のコマをひっくり返すのはオセロと同じですが、コマに1から8までの数字が書いてあって、縦・横・斜め、いずれかの方向に並んだコマの数字の合計が10の倍数になると、コマがひっくり返ります。ただし、並びの一部分だけを数えて10の倍数とすることはできません。
結構奥が深そうなゲームですね!
そして、相手の色のコマをひっくり返したときには、攻手順が相手に移らず、続けて自分の攻手順となるところがポイントです。このルールがあるために、連続攻撃で一気に勝敗が決します。序盤から、相手の出方を窺っての高度な戦略が必要となる、見た目以上にものすごく頭を使うゲームになっています。
ところで、このゲームはマス目の数がオセロの4分の1しかありません。つまり、たった16手で、自分の巧手に至ってはたった8手で勝負が決まります。そんなんで勝負になるのかと思うかもしれませんが、試しにやってみてください。驚くほど、勝てませんから。
盤面を見るだけで1手1手長考しないと勝てないゲームだという事が伝わってきます
tekitouさんがこのゲームで一番面白いと思うポイントはどこですか?
短時間で勝負が決まるトランプゲームなどでは、どうしても運の要素が強くなりますよね。このゲームは、運の要素はほぼ皆無で、完全な頭脳戦と言っていいかと思います。たった16手という短い手数で、ここまで頭脳勝負のゲームというのは、ちょっと類を見ないのではないでしょうか。
それに、将棋やオセロなんかは、頭脳勝負と言っても、既に多くのセオリーが研究されているので、単に知識量の差だけで勝負が決まってしまうようなところがあります。そんなものは、もはや本当の意味での頭脳戦とは言えません。このゲームのルールはまったくのオリジナルなので、まだどこにも情報はなく、知識に頼ることは一切できません。一から頭を使って考える必要があり、他では味わえない真の頭脳戦が体験できますよ。はい、大風呂敷が広がりました~。
なるほど、攻略やセオリーなどを考える楽しみがあるという事ですね。
そういった意味ではイマドキのゲームよりゲームをやっているように思います
このゲームを作るにあたって工夫したこと事はありますか?
1回の対局(個々のプレイをそう呼びます)自体はすぐに終わってしまうので、そのぶん、プラスαの部分で工夫しました。
終わった対局はすべてスコアに記録されますが、このゲームでは手順のすべてを記録しています。なので、過去の対局を再生する機能を持っています。ついでに逆再生もできますし、対局を途中で止めて、あの時別の手を打っていたらどうなっていたかをシミュレートすることもできます。勝った対局だけをお気に入り登録して、繰り返し再生してにまにますることもできます。ぜひ、にまにましてください。なかなか勝てませんけど。
おーすごい!本格的ですね!
ユーザーフレンドリーな部分まで作り込んであってすごいと思います!
ここからは視聴者のみんなが参考になる話を聞いていくよ!
何を使って作ったのか教えてください!
自分にはJavaScriptのスキルしかなかったので、React Native + Expoで作りました。JavaScriptフレームワークを、今回初めて使用しました。
どれくらいの期間と人数で開発しましたか?
期間は3ヶ月、完全に1人での開発です。
何かフリー素材やアセット等を使っていたら教えてください
効果音のみ、「フリー効果音素材・無料効果音」「効果音ラボ」といったところのフリー素材を使用させていただきました。
開発で苦労した事、詰まった事などあれば教えてください
スタート直後、コイントスのイメージで、0.1秒ごとにパーツの天地縮小・拡大を繰り返しつつ、色の黒・白を変更しながら、位置を移動…ってやろうとしたんですが、重すぎてまともに動きません。結局ここだけ動画を作ってなんとかしました。
そもそも、React Nativeって、動きのあるコンテンツを作成するのには向いてないように思いました。そういったことの情報もあんまり見かけませんでしたし…。これからReact Nativeで動きのあるゲームを作ろうと思っている方がいらっしゃいましたら、ここまでは動く、これは無理…っていうサンプルにしていただければ幸いです。
なるほど。貴重な情報ありがとうございます!
だがしかし、実は一番苦労したのは、開発そのものよりもその後のストア登録やら何やらです。
Google Playストアに登録するのに、プライバシーポリシーを記載したWebサイトが必要ということで、このサイト作成に滅茶滅茶苦しみました。
プライバシーポリシーを設定するの大変ですものね。
最初、WordPressで簡単にサイトを作ろうと思って、WordPressが使える無料のレンタルサーバを借りたのですが、アップしてみると、「このサイトは安全ではありません」と警告が出て、最新のブラウザで表示できません。どうやら、年会費を払ってドメインを購入しないと、これを回避する常時SSLが使えないようです。
とにかく、お金は使いたくないので、次に、無料で常時SSLが使える、無料ホームページ作成ツールを使うことにしました。
これで、ひとまず警告は出なくなったのですが、今度は、Google AdMobでapp-ads.txtというファイルをサイトにアップしないといけないことがわかりました。ところが、無料ホームページ作成ツールでは、サイトにファイルをアップすることができません。
なるほど。確かに無料で探そうとするといろいろ難しい面がでてきそうですね
それで、またしてもサイトを破棄して、結局、WordPressは使えないけど1年間の無料ドメインがついてくる、別の無料レンタルサーバでサイトを開設しました。ええ、WordPressが使えないので一からタグ打ちしましたとも。これでひとまず1年間は無料です。1年後には、再度サイトを引っ越しますとも。
それから、このアプリは英語版(英語・日本語両対応)で作成したので、開発よりも翻訳に苦労しました。
アプリ自体はゲームのアプリだし、文章はそれほど大事じゃないんで、翻訳サイトを活用してなんとかでっち上げたのですが、これで終わりと思いきや、当然ながらWebサイトも英語で作るはめに。
すごい!再生やシミュレートの機能に加えてローカライズ対応まで!
かなり丁寧に作り込まれているゲームですね!
最後に一言あればお願いします!
このゲームは、広告表示アリですが、ほとんど広告が表示されない親切設計となっています。1回の対局が終わるごとに広告を出そうかとも思いましたが、負けたときに広告まで出たらムカつくので、実は勝ったときにだけ広告が表示されるようになっています。なので、まったく広告が見れない人がいるかもしれません。ぜひ、広告が表示されるまでやってみてください。…広告表示が勝利のご褒美みたいなことになってます。本当にそうかい。
なるほど。挑戦者求む、ですね!
Tenfoldを開発したtekitouさんでしたー!
ありがとうございましたー!!!
Tenfoldは↓のリンクから遊べるよ!
ぜひ遊んでみてね!
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